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暮らしを供にする一生ものの家具の探し方~vol.2

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■どんな部屋にしたいか、自分だけのテーマを決める  ひとつひとつがどんなに素敵な家具でも、家の雰囲気に調和していなかったり、それぞれがバラバラだと、せっかくの家具が台無しになってしまいます。そこで、家具を選ぶ前に、「どんな部屋にしたいか」という具体的なイメージを持っておくといいと思います。 私の場合、家が古い平屋で、寝室以外はすべて和室でした。でも、すべてを和で統一してしまうと、ちょっと重たい感じになってしまいます。そこで、和でありながら、北欧風の家具を取り入れて、和でもなく洋でもないような空間にしたいなと考えました。 日本の家は、畳に座ったときの視点で、景色が美しく見えるように設計されています。障子の下半分が開閉でき、開けるとガラス戸から庭が見えるという「雪見障子」も、座って楽しむしかけです。なので、すべての家具を背の低いものに。より地面に近い、重心が下にあるインテリアにすることに。 まずは、6畳と8畳のふた部屋の和室のふすまを取払い、14畳の部屋をリビングスペースとダイニングスペースに決めました。そしてダイニングはリンゴ箱に板をのせ、畳に座ってご飯を食べるスタイルに。一方リビングは、座面や背もたれが低いソファを選び、くつろぐスタイルに。「低く暮らす」というテーマが見つかったら、家具選びがより具体的に見えてきたような気がします。    いろんなインテリア雑誌を眺めて「こんな風にしたい」と憧れるのは、いいことです。 いろんなものを見て吸収して、自分の引き出しを増やすことで、家具選びの幅が広がります。でも注意しなくてはいけないのは、「雑誌にのったあの家と、わが家は違って当たり前」と自覚することだと思います。憧れの家をそっくり真似してみても、それはずっと「借り物のインテリア」でしかありません。同じように「北欧風」とか「フランス風」とか、名前をつけることもあまり意味がないように思います。どんなにがんばっても、わが家は北欧でもフランスでもないのですから。 取材でいろんなお宅に伺うと、フランスが大好き、北欧が大好きという方がたくさんいます。でも、無理をしてパリっぽくしてみても、100年という年月を経た石造りのアパルトマンと、日本のマンションとでは、差があって当たり前です。パリが好きなら、パリのどんなエッセンスをどう自分なりに取り入れるか。その自分だけのさじ加減でインテリアを作っている方のお宅は、それは素敵です。 インテリアのテーマを見つけることは、自分が家でどう過ごしたいか、どう暮らしていきたいかを考えることでもあると思うのです。   インテリアライター 一田憲子   インテリアにこだわる住まい探しなら@cityで 条件検索もカンタン★ アットシティ住まいの情報はコチラから>>   (コンテンツ提供:HOME''S) 

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